おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 書評

インプレスの株主優待で手に入れて読みました。


内容は、中学生が放課後のクラブ活動でお金の話を学ぶというもので、会話形式で話が進んでいきます。中学生向けにお金にまつわる解説する本でしたが、ところどころ小説のような描写もありました。

いちおう起承転結のストーリーがあり、読んでいても飽きさせない工夫がされているなと感じました。


ただ、内容がかなり易しめ(中学生向け?)に作られているので、中盤で飽きてしまいそうになりました。後半の親子のストーリーはなかなか面白かったですが、それ以外はあまり盛り上がるところがなく、全体としては冗長な本だと思いました。。。

細かいお金の話については、考えさせられるようなところもあり、満足できる内容でした。ただ、繰り返しますが、内容が易しめなので、薄い内容の本を読んでいるなとも感じました。


あと、主人公が中学生なのですが、ちょっと賢すぎるのではないかと思うような場面がありました。(元々は小学生の主人公だったらしいですが・・・)理解力がありすぎると言うか、応用力や行動力がかなりあるので、現実の中学生とは少しかけ離れている印象でした。ピケティの不等式が出てきたときに、その概念をすぐに理解していたので、さすがに普通の中学生ではそこまで理解できないだろうと思いました。まあ創作なので仕方ないと言われればそれまでですが・・・。

社会科見学をする場面は面白かったです。リサイクル工場で障害者について考えたり、投資家の会社に見学に行ったり。。。会社を見学するのは大人も子供も楽しめて良いですね。知らない世界を学べた気になります。


この本の1番の盛り上がりどころは、後半の親子のやりとりだと思うのですが、その場面はとても面白かったです。これまでの伏線が回収されて、謎が解き明かされていくのは爽快でした。祖母が言っていた従業員のことも考えるとか、取引先や、金融機関のことも考えなければいけないとはその通りだと思いました。大人と子供の考えのずれがうまく表現されていて、面白い小説を読んでいるようでした。著者にはこんな金融の本ではなく、小説を書いてほしいと思いました。

1つだけ納得がいかなかったのは、主人公の少年がクラブに入るきっかけが漠然とし過ぎていたことです。父親同士が同級生であることが伏線になっていなかった(たまたま偶然だった)という結論はいかがなものかと思いました。もう少しちゃんとストーリーを組み立ててほしいと思いました。



全体的にはまあまあな本だと思いました。amazonで☆4つ付いているのは、高評価すぎると思いました。面白くないわけではないですが、読者ターゲットはかなり限定されている本だと思いました。中高生や大学1年生くらいが読むとちょうどいいと思います。

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